推しと私の接触事情
田中(仮)さんへ
先日はありがとうございました!リクエストに応えてもらって嬉しかったです。今日の朗読劇で頑張って書いた手紙をプレボに入れてきました…!そして今回も相談があるのですが、来月推しの接触イベントに参加します。何かアドバイス頂けないでしょうか?
ペンネーム ●●●●の顔が好き より
おつかれさま、そしておめでとうーーーーーー!!!!
あれが役に立ったのか甚だ疑問ではあるけど無事に書けたのならなにより!!!
繰り返し手紙書いてるとスラスラ書けるようになってくるからこれからもどんどん推しに手紙書いていこうな!!!!!!
で、接触に関して。だけど。
これに関してはわたしもアドバイス欲しい
そもそも、わたしは推しとの接触で100パーセントうまくいったってことは一度もない
必ず何かしらの後悔があるので大体接触が終わった後は死にてえ…って思ってる
っていうのも大の人見知りから始まってそれ以上に会話が下手、知恵や知識がないので特に提供する話題もなければ振られた話に対して上手く応対することも出来ない。
昔はそれでもニコニコ笑っていろんな話をしてくれた、ほんとうにくだらない天気の話に、この間行った美味しいお蕎麦屋さんの話、渡した手紙の内容の話をしてくれたり、この間のライブどこどこにいたねとかいろんな事を話してくれた。そんな推しが心から大好きだった。
って書くと今はそうでもないみたいだけど前者に関してはそう、後者に関しては今も変わらず大好き。
なんか、こんなことを思うのも烏滸がましいのかもしれないけど最近推しが冷たい。ってかなんだろう、扱いが雑。
推しはバンドを抜けてしまいファン獲得のために一生懸命なのかあまり来ない人や新しく来た人に対してものすごく、それこそ昔のわたしにしてくれたように優しく丁寧に対応してる。対してわたしには最近無言が多いのだ。
これは非常に悲しい。悲しくて落ち込んでると察したのか本能なのか知らないけどめちゃくちゃな発言を落としていく。すき。
(笑)
話は戻るけど実はわたし、吃音症持ちなのである。特にこれといった通院に投薬もないけど。
吃音症、簡単に言ってしまえばめちゃくちゃどもる。言葉がうまく出ない。
緊張してうまく話せないことって誰しもあると思うんだけどそれが日常的に頻繁にある。
子供の頃はそれが原因でいじめられてたこともある、これ初カミングアウト(笑)
今は多少落ち着いたしゆっくり考えて話せば普通に話せることの方が多いし、あとは周りの人たちが触れないでいてくれるからわたしも意識しないでいられるけど緊張状態とかあとは感情が昂ると全然単語にならないことがある。
だだやっぱり初対面の人、目上の人、あとは話して緊張する人–––、まさに推しがそう。
話したくても話せない、会話のネタがって意味もあるけど言葉が出てこない、単語にならなくて、人と会話をするための発音がうまくいかなくなる、変だと思われたらどうしよう気持ち悪いって言われたらどうしよう、これが原因でいじめられた過去もあってトラウマみたいになってそしたら声が出なくなる。
もしかしたら文章を書くのが好きな理由もこれかもしれない。
文章は頭に浮かんだ言葉をちゃんと人に伝えることが出来るから。
話の内容を考える、どもらないように意識して話す、もし失敗しても焦らない、あれもこれ持ってやってたらものすごく疲れる上にキャパシティはあっという間に超えて頭が真っ白になる。
話したくても、話せない。
話がずいぶん脱線してしまったけど、なんだろうね、本当に全くアドバイスが浮かばないけど手紙と同じで思ったこと伝えたら良いんじゃないのかな。
手紙よりももっと直接的に顔を見て伝えられるから。
あとは当たり前だけど聞き取ってもらえないと意味ないから(笑)
声は高すぎると耳障りだし、低すぎると聞き取りにくいし暗いイメージもある。
緊張すると早口になっちゃうから、少しゆっくりくらいを意識して、まっすぐ声出すイメージを意識して、あと関係ないけど猫背にならないように背筋はいつも意識してる。
逆に相手が声優さんなんだから、聞いてみたら?そういうの。
人と話すときとかお仕事のとき意識してる話し方とか発声の仕方ありますか?って。
うまくいきますように👍👍👍
かくいうわたしも18日に接触を控えていて45分っていう長時間に挑むのだけど、どうしよう
絶対また話せないし向こうもまたいつも通り雑に扱ってくるんだろうし夏で暑いのもやだなぁ、汗かきだから緊張も相まって汗止まらなくなるからそれもみっともないから嫌
誕生日前だからおめでとうって少し早いけど言って欲しい気持ちもありつつきっとそれどころではないので手紙に書いた、事後報告(笑)
アーーーーーーー、会いたいけど会いたくないなーーー。
ほんの少しでも上手にお話が出来ますように。
手紙にかける情熱
はじめまして、いつも楽しく読ませて頂いてます。いきなりですが質問です。新しく出来た推しにファンレターが書けません。何回挑戦してもうまく言葉が出てこないのですが、田中(仮)さんはどうやって推しへの思いを手紙に書いているのですか?これからも応援しています。ペンネーム ●●●●の顔が好き より
もうファンが出来た。(身内ノリ)
前の記事でも書いたけど、趣味と言っても良いくらい手紙を書くのが好き。っていうよりも文章を書くのが好きです。
そもそもわたしがそうなったのも推しがきっかけ。
推しがいたバンドを好きになる前、もう少し規模の大きいバンドが好きだったときはとにかくたくさんファンがいる、ライブのチケット取れないときもあるって具合だったので認知して欲しいなんて全く思わなかった。
けどそこから推しのいるバンドを好きになって、ガクッと規模が下がってファンもよくいる人たちを中心にチラホラいるって感じで。
インストアイベントが抽選じゃない…!たくさんCD買わなくてもお写真が撮れる!サインをしてくれる!握手をしてくれる!なんて優しい世界なんだって思った。
けどそこは当時高校生のわたし、CDたくさん買えないし、ライブにもたくさん行けない。
けど覚えて欲しい、認知が、ほしい。
だってみんな仲良さそうにメンバーと会話してるんだもん、わたしもそうなりたい。
どうしよう、どうしたらいいんだろう。
考えて、考えて、至った答えが手紙でした。
でもまず始めたのは手紙の中身よりも、封筒。
目を引くような、これで覚えてもらうんだって何かをしようと思って封筒の裏側にイラストと渡す日の日付に合わせた、今日は何の日をひたすら書いた。
むしろ封筒が便箋なの?ってくらいびっしり文字を敷き詰めた。
イラストは、人なんて書けないから変なうさぎを書いた。
そんな手紙をライブの度、書き続けた。
もう何通目かもよく覚えてないとき、2月14日、バレンタイン。その日、地方でインストアイベントがあった。
レコ発ツアーの合間のイベントだったんだけどライブには行かなかったからわざわざイベントのためだけに地方まで行った。
バレンタインのチョコをあげたい、
そして、初めて手紙を手渡ししたい。
それだけのために。
イベント内容が、トーク、握手・サインでまず始めにトークイベントがあったんだけど、その日わたしと友人(尚、友人の推しはインフルエンザのため欠席)は遅刻して行って入りにくいなあなんて思いながら中に入った。
正直あんまりトークの記憶はないけど、推しがお得意のビートたけしのモノマネしてたのは覚えてる。
あっという間にトークが終わって、いざ。
ドラム、下手ギターとやり取りをして気付いたら推しの前にいた。
寒かった?ブランケットを持っていた推しがわたしに聞いた、
と、東京から来たので。全く答えになってない返事をわたしがした、
それでも、そうなんだありがとうって笑ってサインを書いてくれて手を差し出してくれた、握手、いや待ってここでチョコ…
これ、バレンタインなので…恐る恐るチョコを渡したらさっきよりももっと輝いたキラキラな笑顔で推しがありがとうって言ってくれた、すかさずポケットに忍ばせてた手紙を出して差し出した。
三回目のありがとうを伝えてくれながら手紙を受け取ってくれて、何か気付いた顔をして封筒をひっくり返した。
イラストやらを書くために毎回無地のレターセットを使っていたのでもしかしたらそれにピンと来てくれたのかもしれない。
目の前であの気持ち悪さで溢れたものを見られるのが恥ずかしいからって、止めるよりも早く推しが宝石みたいな目が潰れてしまうかもしれないってくらい眩しい笑顔で言った、
「あ、もしかして…」に続いて出てきたわたしのなまえ。
よく人と被るよくある平凡な名前、生きていて何百回何千回と呼ばれ続けて来た聞き慣れたはずの名前、それがどうしてあんなにも胸の奥にじんわりと響いて広がって幸せな気持ちになるのか。
もし、声に色があるならカラフルで見ていて楽しくなってカーテン越しのおひさまみたいなあたたかい色だった思う、絶対そう。
肯首するのが精一杯なわたしに、推しはやっぱりそうだ、やっと会えた!この封筒開いてすぐのところに書いてあるイラスト(印象に残したいがためにとにかく至る所にイラストを仕込んでた)が特にいつも楽しみで〜なんて言ってくれてちゃんと届いてたんだ、見てくれてたんだ、覚えてくれてたんだってただひたすら涙が溢れないように耐えるのに必死だった。
最後に、いつもありがとうってニッコリ笑って手を差し出してくれた。今度こそ握手。
震える手で手を握ったら力強く握り返してくれてきっと赤かったであろうわたしの目をじっと見てくれて、そしたら涙よりも先に大好きですって言葉が零れ落ちてた。
そのあと何か話してボーカルとやり取りをしたと思うんだけど、でも気付いたら泣きながら友人と駅に向かって歩いてた。
泣いた、とにかく泣いた、夢かもしれないけどそれでもいいから嬉しかった。
以来、今でもずっと手紙を書き続けてる。
ライブの度、インストの度、必ず。
どうしても口では言えないことも手紙では伝えられるありのままの気持ちを伝えられる。
その甲斐あって手紙に関しては嬉しいエピソードがたくさんあるけど、本題はそれではない。
ここまでが長い前置き。
以下本題。
どうやって、ありのままに思ったことを!!!
顔が好きなら顔が好きって書けばいいと思う、声が好きなら、演技が好きなら、そういうの全部書いたらいいと思う。
褒められて嫌な気持ちになる人っていないと思う。どんな小さなことでも褒めて、それから好きだよって書いてる。
でもマイナスなことはなるべく書かない、手紙ってその気になればいつまでも手元に残るからいつか読み返してくれたときにたまたまそれがマイナスなことを書いている手紙だったら悲しいかなって思ってるから。
ひたすら、大好きだよって気持ちをまっすぐ書いたり言い回しを変えたり何回もしつこく書いてる!!!
初めましてのお手紙ならなんで好きになったのか、どうして手紙を書こうと思ったのか、どこの現場に行ってどういう感想を抱いたのか、次はどこに行くのか、どれくらいそれが楽しみなのか、
初めてじゃなくてもお身体気をつけてくださいねとか、自分はこんな風に予防してるよとか、そういえば体調悪かった時にこんなことしたら良かったよとか、
そのほかにもメインじゃなくても活動してることがあるならそういうこともどんどん書いたらいいと思う、動画配信してるならそれのどこが面白かった好きだったとか、発信してるってことは少なからずレスポンスを求めてるのかな〜って思うし、
あとは返ってこないとしても好きな食べ物はなんですかとか、相手のことを知りたいよ!って気持ちを前面に出しちゃう、新規ならではの特権だと思う。変に知ったかぶりするよりも素直に知らないの!知りたいの!っていう。
それから自分のことも自己満足だとしても知ってくれたらいいな〜くらいの気持ちで最近ハマってること、してること、そういうのをちまちま書いてもいいんじゃないかなーって思うしわたしもそんな感じ。
最後に必ず書いてるのは、ここまで読んでくれてありがとうございました。
またお手紙書くのでその時はまた読んでくれると嬉しいです。
念押しで大好きだよ!って気持ちをもう一回書いてる。かな。
あと、順番がめちゃくちゃになっちゃったけど、書き始めに何月何日です、天気は〜とかその日の出来事とか近況も書いちゃう。
書き始めと終わりに毎回同じようなこと書くとなんとなく覚えてもらえたりするのかなって思ってる、知らんけど。(笑)
こんな感じ!
手紙って人それぞれ伝えたいことがあるし、マイナスなことは書かないって書いたけどでも顔を見たら伝える事が出来ないそういうことも気持ちを落ち着けたら伝えられる場だと思ってるから。わたしも実際なんだかんだ書いたことあるし。
読んでくれるかもしれない、読んでくれたらラッキーくらいの気持ちでなんでもどんどん書いちゃうから最近は日記みたいになってるしそれこそ脳内垂れ流し(笑)
最近はやらないけど手紙書き始めてすぐの頃はめんどくさいけどチラシの裏とかでもいいから下書きして読み返して誤字脱字とか変な言い回ししてないか確認して、日にち置いてから改めて読んでみてこれは違うなとかここにこういう言葉加えたいなとかそういうこともしてた。
気が乗らない時は書かない、逆に書きたいと思った時は携帯のメモ使ったりして書き溜めてる。日常のふとしたときに推しのこと思い出してこんなこと伝えたいなって思うことがあるからそういうのはどんどんメモしてる。
あと内容とは別だけどなるべく丁寧な字で、修正テープとかは使わない。
便箋はなるべく毎回同じものを使う。
かなぁ。
これだけ書いておいてあれだけど手紙の書き方はわたしも知りたいしみんながどう書いてるのか気になるところ。
正解なんてものはないから自由に書くのが一番だと思うけどね!
ちょっとあれなこと書いちゃうけど、手紙ってわたしと推しの二人だけの世界じゃん。
わたしが思ったことを誰にも邪魔されることなく伝えることが出来る、そんなところだと思ってるから。
だからやっぱり色々書いたけどありのままの自分で、推しのことが大好きな自分を披露したらいいと思う!!がんばれ!!
初投稿に相応しくない
ブログの一番最初って、とりあえずテストって記事を投稿してそれから何を書いたら良いか分からない。
過去に散々ブログを書いたことあるけど永遠の謎だと思う。
そもそも誰かが読んでるのか分からないし読んでること想定して書いてたら恥ずかしいしだからいつも自分だけに公開にしてるんだけどせっかくなので公開してみたけどもうすでに恥ずかしい…です…
はてなブログって推している対象がいる頭の良い人が頭の悪い文章を多彩な語彙力で披露してる場所ってイメージがあるのでただの馬鹿が書いて良いのかなって思ってる…どうしようもうやめたい…
けど文章を書くのが好きで推し宛の手紙は10枚超えがデフォでそんなことを友人と話してたらはてなブログ書いて!って言われて今に至る。(友達を友人って書く辺りやっぱり何かを意識してるのがバレてしまう)
でも本当に語彙力ないし誤字脱字あるあるなので自己防衛のために「自分のために書くブログ」って一言を添えたのでほんとうに自分のためだけに書きます。
そんな初投稿なんですが、ふと思い出した非常に読む人にとっては胸糞悪いかもしれない話を書きます。
わたしが大好きな推しが、いるんですけど。
あ、わたしの推しはバンドでベース弾いてて、でももうバンドは抜けたからただのベーシストで…、まあどういう人なのかもすっ飛ばして書いちゃうんですけどね。
かれこれ4年前の話。
ツアー中の、とある地方。
わたしは下手ギターの友人とチケットを取っていて、3.4番を持っていて。
当日うきうきどきどきわくわくしてたら、なんと1.2番は下手ギターとベースのファンだったんですよ。もうこれ終わったわ、ありえないわってなってもう帰りたくて仕方なかった。
けど、いざ中に入ってみたら1.2番の子達が何を思ったのかそれぞれのメンバーのベストじゃないところにいて。
下手ギター、ベース、ボーカル、ドラム、上手ギターってステージに対して、
ベースファンの子がベースのベストから少しズレたボーカル寄り、下手ギターのファンの子がその右隣つまりボーカル寄りのところにいて??????ってなりつつわたしと友人はラッキーだねって言いながらその子たちの左隣に並んだの、友人、わたし、ベースファン、下手ギターファン。
わたしはおおよそ入りたかった位置に入れたので早くライブ始まらないかなーなんてまたうきうきわくわくどきどきしてて。
いざ、ライブが始まって。
なにやら推しがいつもの数倍、いや、数十倍は構ってくれる。
指差し、視線合わせなんてところから始まってわたしが咲けば咲き返してくれる、ハート飛ばせば飛ばし返してくれる。すごく、すごく、うれしかった。
(ちなみに注釈なんてものは付けないのでどうぞ謎な単語はお調べください)
でもこれもまだ、序の口で。
当時のわたしは両腕にバンドのグッズの、ラバーバンドとシュシュを大量に付けていて。
推しがなにを思ったのかステージのギリギリまで前に出てきて、わたしの目の前に立って。
当然見上げて大好きだよって気持ちを込めてへらへらしながら咲いたら。
その、右腕からシュシュを抜き去っていった。
びっくりした、ステージ上からハイタッチとか握手とかすることはあってもそのタイミングは決まってアンコールのラストの曲、ライブ終わってはける前。
でも今回はまだまだライブ中盤、なんなら曲の途中。
え?え?え?ってひたすらびっくりしてるわたしの左隣から友人が興奮してわたしの肩をバシバシ叩いた。
わたしの2つ隣の右側から、えーなにあれ!?って楽しそうな笑い声が聞こえた。
わたしの、すぐ、右隣のベースファンの大きなため息が、聞こえた。
不思議なもんでライブ中でまあまあな大きな音が鳴っていて会話もままならないのにそういう声は聞こえてくるんですね。
推しはそんなの聞こえてないからニコニコわたしに笑いかけながらずっとベースを弾き続けて最後、機材の上に置いてあった自分のシュシュをわたしの腕に戻した。
え?え?え?ってひたすらびっくりしてるわたしの左隣から友人が興奮してわたしの肩をバシバシ叩いた。
わたしの2つ隣の右側から、うらやましいーーー!!って楽しそうな笑い声が聞こえた。
わたしの、すぐ、右隣のベースファンの、帰りたいって声が、聞こえた。
そうだよね、1番持っていて推しの目の前に入れたつもりが場所はズレてるし自分より後から入ってきたファン被りしてる人のこと構いまくって自分は干されてたらそうなるよね、わかるよ。死んじゃいたくなるよね。わかる。
痛いほど気持ちが分かるから、ごめんねって心の中で謝ったけどわたしはあの瞬間世界で一番幸せだったし、きっと、勝ち誇ってた顔をしてたと思う。
それから数ヶ月経った頃、そのベースのファンの子が亡くなったって聞いた。
病気で、あの日の、あのライブがその子にとって最後のライブになっていたらしい。
インストアイベントの、私物サインの日。
わたしの二人前にあの日その子と来てた下手ギターファンの子がいて、推しに伝えたのが聞こえた。
その子の仏壇に置きたいからってCDにサインをしてもらってた。
ぼんやりと他のメンバーと話しながらも耳を傾けてたら推しが言った。
「その子のためにベース弾くから、天国まで届けるから」。
ああああああああああああああああああああああああ、悔しかったなあ。あの日完膚なきまでに勝ったと思ったのに大逆転で負けた気分、勝ち逃げしてんじゃねーよ。ああわたしも死んだらわたしのためにベースを弾いてくれるのかなわたしが死んだことを悲しんでくれるかな、いいなあうらやましいなあ。死って強烈に頭に残るからその子はきっと推しの中に強い印象を残し続けるのかなああいなあ。わたしも死にたいなあ。
そう思った。
けどあの子が見れなかった今の推しをわたしは見続けている。
新しい思い出を現在進行形で作り続けている。
来たよって推しの前に立つことが出来る。
つらいこともあったけどそれでもファンで居続けている。
だから死ぬのはまだ先でいいや。
拝啓 死んでしまった名前も知らないあなたへ
あなたの好きだった、わたしの推しは今日も世界で一番輝いていますがそれは天国まで届いていますか?
わたしのところにはしっかりと届いています。
つい先日も言い表すこと出来ない多幸感を与えたもらって、ああ生きていてよかった、推しを見ることが出来て良かったと痛感して来たばかりです。
これからもわたしは彼のファンで、
彼はわたしの最高の推しです。
これからもずうっと揺るがないのでなのでトータルで見たらやっぱり勝負はわたしの勝ちでいいですよね?
、 なんて。